君の隣





「頑張れ、」



私の精一杯の声が君に届いたかな。




人一倍大きな声で応援していたんだと思う。




こんなところからの声なんか届くわけないよ、なんて思われるのかもしれないけど。




きっと届いてる。




そう信じれば声は無限にあふれてくる。




だってほら…。




見ていると、憐の動きがさらに良くなったもん。





1つ、また1つと…。




どんどんとゴールにボールが吸い込まれていく。



「やったー!」

「いけー!」





明るい声が、すごい声援がコートへ向けられる中。




コートにいる皆は必死に走り続けていた。




「頑張れ。」





その願いが届いたなんて調子に乗ってるかな。




そう勘違いしてしまうほどの偶然で…。





再びゴールに向かったボール。





入れば勝てる。




その一手が打たれた。