黄昏の千日紅







____眩い光が私の網膜を刺激し、そっと瞼を持ち上げる。



眩しい。



眩しすぎて私はもう一度、強く目を瞑り、それから再び開いてみる。



真っ白で、とても静かな世界が、目の前に広がっている。



ゆっくりと何度か瞬きをしながら、私は耳元で聞こえてくる、規則的に刻まれる音をそっと感じる。




とても、無機質な空間。



私の呼吸する音と、機械音、窓の外から聞こえる小鳥の囀り。
視線を動かすと、静かに時を刻んでいる音のする、白いシンプルな時計が目に入った。




呼吸をする度に、薄緑色の酸素マスクの中で、白い靄がじわじわと広がり、瞬時に消えていく。




神経に集中すると、私の掌を優しく包み込むように触れている、温かい手のぬくもりが伝わってくる。



柔らかくて、何となく落ち着く感覚。
けれど、乾燥しているのか少しカサついている感触。





だけれど、こんなにも温かい。






「…………あ、たたかい…」