時間は約5時間前にさかもどる。

俺、実沢向希(みなざわ こうき)は、いつもどうりの昼休みをすごしていた。

すると近くの女子から聞こえてきた(女神)という単語に

「今女子が話してるのってあの~幸せの女神~の事じゃね?」

すぐ隣で喋りだしていた琢磨(たくま)の話についていけなかった。

俺*「何だよそのベタな話しはよ?」

琢磨*「え?お前知らないの?」

まるで流行りものを分かろうとしない母親を見る様に説明してもらった。

~幸せの女神~

自分の部屋で鈴を鳴らしながら(代償は支払ったいま我の願い聞き入れたまえ)
というとどこからか女神が願いを叶えてくれる、、、らしい。

神様に何かを願いのはどこかの戦闘民族だけにしてほしいものだ。

それに信じるつもりはなかった。

しかし、

「何のこと話してるの~?」

後ろからの明るい声にすべてが塗り変えられた。

米田愛美(まいだなるみ)

向希より背が十センチほど小さなショートカットの女子で、

俺の初恋の相手だ。

初めて出会ったのは、一年前の事で~今は中学2年生だ~席が隣で部活は卓球部に入った。

みんなからは逃げの部活といわれているらしい。その理由は帰宅部扱いされるのが嫌で簡単そうな部活だそうだ。

けど結構キツイ。

ランニングでは途中出歩きだす人があとをたえない。

俺は小学生の時サッカー部だったから、~中学では部活体験で先輩に大怪我させられたトラウマがあるからやめた。~スタミナでは自信があった。

愛美は元バレー部だそうだ。

好きと思うようになったのは六月にあった宿泊研修のとき、

キャンプファイヤーに照らされた笑顔は今でもはっきりと胸に焼き付いている

そんな俺の初恋の相手は琢磨から話しを聞いて

愛美*「何それ面白~い私信じるよっかな~」

そういってきたのだ。そして次に

愛美*「向希も信じる?」

と、聞かれて

向希*「もちろん信じる!」

気付いたらそんなことを喋りだしていた。

一緒に喋っている男子三人は、

(わかりやすいな~)

と、ゲスなほどニヤニヤした笑顔で俺を見ているのだろう、、、