僕は今なら死ねると思った。

財布からクレジットカードを出してネックレスを購入した。

「ありがとうごさいましたーっ」


満足げな店員の声を聞いて僕は後悔した…

「ありがとう先輩!大切にするね!」

でも季咲さんが喜んでるならいいや。

「いえ。もう買い物は終わり?」

「うん!今日はもう帰っていいよー」

え!?

なんだそれ!?

「あ…わ…わかった」

僕はひきつった顔で歩いた。

「じゃあねー」

そう言って手を振っていた彼女は可愛くて、
もうなんでもしてあげたいと思った。


やっぱり…惚れた弱みってやつかな…


僕は一人憂鬱になりながらとぼとぼと家を目指した。