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「イヴー…ここの公式って、これ使う?」


コーヒーのお金を払い忘れて、一週間が経った。



イヴは、大学の自分のクラスで、レオの課題の手伝いをさせられていた。



「……そだよ、ていうか…レオそこ得意じゃなかったっけ?」


「それ、授業中だけ!俺、あとから全部忘れるタイプなの知ってるでしょ?」

笑いながら言うレオに、イヴは薄い眉を寄せた。



「レオ…受験の時、苦労したタイプだよね」


イヴのその言葉に、レオは顔を隠した。



タタタタタ…




「「?」」



足音が聞こえたので、二人は音が聞こえた方を見た。



パタパタパタパタ


――――キィイイ…



足音が聞こえたと思ったら、今度はドアが開いた。



「…あ。」



開いたドアの向こうにいたのは、同じクラスメイトだった。