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「イヴ!!!」


イヴは我にかえり、ゆっくりと振り返った。


「………レオ…」


声の主は、さっきまで一緒にコーヒーを飲んでいたレオだった。


「…どうしたの?」

息切れするレオに、イヴは心配そうに声をかけた。


「もー!!!!一人で行かないでくれよー!!てかお前コーヒーのお金払わないで帰ったろー」


「………あっ」


イヴは目を丸くして、レオを見た。


過去の事ばっかり考えてたから、すっかり忘れてしまっていた。


固まったままのイヴを見ると、レオはクスクスと笑い、イヴの隣にきた。



「神崎永遠に…復讐するとか考えてるなら……」


レオの口からその名前が出た瞬間、イヴの肩が少し揺れた。



それでも、レオは話を続けた。



「俺も出来るかぎり協力するからよ……いつでも言えよ?」



イヴはレオの意外すぎる言葉にア然とした。