俺は目の前からアイツが去って行くのをただ見ているコトしか出来なかった…。こんなに傷つくんなら好きになんてなるんじゃなかった・・・。小さい頃のまま、ただの「家が隣の仲の良い男の子と女の子」でいればよかった。お互いカレカノができてダブルデートとかしてさ・・・んで、あんまり深く関わらないで、自然に別れていく・・・「たまに会う友達」って感じ。

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今こうして武内君といるけど、これからどうしよう・・・
「俺のこと選んでくれたってことは、告白の返事OKってこと?」
そういいながら、武内君は私に近づいてきた。・・・え?
「やっやだ、冗談やめてよ?とっ友達はこんなことしないよ?」<<怖い>>
「でも、アイツより俺を選んでくれたんだろ?」
「ちっ違っあっあれは・・・はっ春期!!!!‼‼‼」
ガラっ・・・
その音と共に春期が、教室に入ってきた。
「はっ春・・・期・・・?」
「おい!お前俺の・・・おっ俺の好きな人になにしてんだ!」
えっ?
バキッ!

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何が起きた?なぜ心愛がおれの腕の中にいる・・・
あぁそうだ・・・俺武内を殴ったんだ。
「心愛…」
「…ん?」
「送ってく…」





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春期は、心愛の手をしっかりと握りしめ歩いていた。
「俺、さっき勢いで言っちまったこと嘘じゃねーから」
「うん。」
「お前のことちっちゃい頃から好きだったんだ」
「うん。」
「おい『ウン』だけじゃなくて、何か言ったらどうなん・・・」




         『チュッ』



「えっ?」
「バッバイバイ!」
「おい!」
春期は心愛の手を引いた
「このキスの意味って何だ!」
「・・・私も春期のことが好き」


ピンポーン




「はーい」




次の日、ふたりは恋人同士になってはじめての朝を迎えた・・・