めぐには、大丈夫って言っちゃったけど、正直結構こたえる。そんなことを思っていたとき、武内君に呼び出された。大体何の話しなのかは分かる。実は、三日ほどまえその武内君に、古めかしいラブレターをもらった。
でも相手は、学年トップの成績をもっていながら、とてもチャラチャラしているから、苦手だった…だから、とても重い足を引きずりながら行った…
「手紙見てくれた?」
「まっまぁ」《早く終われ!》
「俺、本気なんだ。」
「でも、特定の女の子なんていらないんじゃないの?」
「女とは全部手を切った。何にでも一生懸命なところに、心を奪われたんだ。友達からでいい!だから…頼む!」
「まぁ、友達カラなら…」
「ほん…」
『やめろ!』
その時、春期が入って来た。私は正直ホッとした。でも、もう好きになんてならない。私の心の中で決めていた事を思い出した。だからか私は、心配してくれた春期にひどい事を言った。
《邪魔しないで…》
それからの事は、正直余り覚えていない。まるで本能のまま動いたかのように…