それに気付かない佐川はまだ眉間に皺を寄せて悩んでいる。 「なぁ」 小声で話しかけてみるが、全く気付いた様子が欠片もなく、未だにブツクサ言いながら真剣に悩んでいた。 「なぁ、佐川?」 「へェ?」 スットンキョウな声を出した佐川にクラス皆が注目した。 「佐川、どっかわからないところがあるのか?」 “ハゲ”にキレているであろうザビエルが、ムッとしたまま問いかけた。 「…ごめんなさい、なんでもないです」 と佐川は苦笑いしながら言うと、そうか、で終らせ、ザビエルが授業を再開する。 .