裏☆不器用なキミ






「…ハル」




「………え…」




自分から名前を読んだのに、何故か急に照れくさくなって、佐川の肩に絶対赤くなったであろう俺の顔を埋めた。


「…ハルって呼んでいいか?」

感情にまかせて普段なら絶対言わないことを口にする。

俺、こんなキャラだっけ…情けな…

感情を自覚した途端に溢れ出てくる欲望。
歯止めが効きにくいこの思い。


せめて、このぐらいは な


「……うん、…いい よ。



私も、…


陽君

って呼んでいい?」


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