「…ハル」 「………え…」 自分から名前を読んだのに、何故か急に照れくさくなって、佐川の肩に絶対赤くなったであろう俺の顔を埋めた。 「…ハルって呼んでいいか?」 感情にまかせて普段なら絶対言わないことを口にする。 俺、こんなキャラだっけ…情けな… 感情を自覚した途端に溢れ出てくる欲望。 歯止めが効きにくいこの思い。 せめて、このぐらいは な 「……うん、…いい よ。 私も、… 陽君 って呼んでいい?」 .