―*梓side*―


一応、大切にしとくか―。

それから私達は、射的やったり、お面被ったり、最高の夏祭りを楽しんだ。

でも、なんか、
『俺達、男子が、女子の梓、愈月になんかプレゼントしまぁ~す♪』
こいつら、声をあわせて・・・(笑)

「何何??」
意外とワクワクした。

何くれるのかな??



ヒュ~ドンッ


花火が、夜空を飾った。

「た~まや~」
「か~ぎや~」
周りが騒ぎ出した。

そして、大地と智也がニヤニヤし始めた。

何!!?

「梓のコトが好きです。」
大地!?
「愈月のことが好きです。」
智也!?

どうしちゃった!?

あたしは、いきなりのコトでビックリした。

こんな花火をバックに告白―。

でも、正直大地のコトは、好きでもキライでもない。

だって、ずっと友達で、過して来たんだもん―。

「大地。ごめッ『ちょ~っとまった~』
え!?何!?
そうえば、恋のお守り―。どうしよぅ・・・。

「オレ、梓が好きになってくれるまで待つよ!!ってか、待たせて!」

「・・・・え・・・」
「あたし、好きになんないかもしれないんだょ!?いいの・・・」
「いいの!!」
大地の―全開の笑顔―。