「七瀬、これってカップルの設定だよな?」


「えっ、は……うん」

いきなりしゃべったからびっくりした。

テレパシー??


「じゃあ…オレ、彩咲って呼ぶからオレのことも涼夜って呼んで」

彩咲??


涼夜??


えぇぇぇ----!!


わたしは顔を真っ赤にした。



「今から恋人な」

凪原くんがニヤッっと笑った。


「いいね--涼夜くん」
中屋さんがほめた。

「ありがとございます」

凪原くんが軽く礼をした。



「そうだ、彩咲、ケーキ食べる?」
り、涼夜がいきなり話しかけてきた。


「あっ、うん!わたしケーキ大好きなんだ」

慌てて返事をした。

ケーキの乗ったお皿を取ろうと手を伸ばそうとした。

すると……




「じゃあ食べさしてやるよ」


へっ?




「ほら、口開けて…」




どんどん近づいてくるホーク。




まっすぐわたしを見る凪原くん。


わたしは固まってしまった。


そして…

もう心臓は爆発しちゃいそうなくらいドキドキしてた。



まるで初恋みたいに---……






てゆ--か


り、涼夜………演技うますぎなんだよ!!!