凪原くんの手が伸びてきて
わたしと握手した。

男の人の手ってこんなに大きいんだ…

初めて知った。




「なぁオレって自己紹介したっけ?」


凪原くんがあいさつが終わっていきなり聞いてきた。


したっけ?

してない気もする…



「…したと思いますよ?……たぶん」



「じゃあ、もう1回するから!今度は記憶に残しておいてな」

そう言って

にこっ

っと笑った凪原くんの笑顔にわたしは



ドキドキしてしまった。




「凪原涼夜、高3!cooolモデルやってる。よろしくな、七瀬…ちゃん?さん?」


「あっ、フツーに七瀬でいいですよ」


「じゃあ、七瀬……よろしくな!オレには敬語使わなくていいから、友だち感覚でよろしく」


敬語使わない方がいいの?
メッチャ緊張しちゃうよ---!!