凪原くんは
しばらく何か考え込んで黙ってた。



…かっこいいな。

高い背に
少しつり上がった瞳。

広い肩。


考え込む凪原くんの姿にわたしは見とれてしまった。


しばらくすると



「…あっ、ごめん!」


凪原くんがハッとして
こっちを見てきた。

その慌てかたがおもしろかった。

慌てすぎだし…


「ぷっ」


おもわず笑ってしまった。


「凪原くんっておもしろいですね!今日、いい写真撮りましょう!」


そう言ってわたしは手を伸ばした。