【短ホラー】そのページのむこう

古くさい臭いがする。
カビだろうか、湿気った空気が漂っていた。

黄ばんだ古い本ばかりが積み上げられた棚が所せましと並んでいる。


どうやらここは古本屋らしい。

カウンターでは、店員であろう中年の男性が静かに本を読んでいた。



(取り敢えず、人がいれば大丈夫)

彼女は息を整えながらも店の奥へと進んでいった。






ヒタッ……