「ご丁寧にお部屋を提供していただきましてありがとうございました。一応お礼を述べさせていただきます」
ふんぞり返った大上部長に対してわたしはわざと大口を叩いて返してやる。
すると、大上部長は姿勢を戻して顔を真っ赤にした。
「なんだその口の利き方は!」
「別に頼んだわけないですから」
「もう、萌香さんったら」
あおいさんはわたしと大上部長の間に立って必死になって互いをなだめようとしている。
わたしはまだ大上部長の態度に苛立っていた。
「さあ、仕事しましょう。帰りに引っ越し業者と一緒に萌香さんの自宅へ向かうということで」
「……はい」
はい、と言わないといけないようなそんなオーラをあおいさんが漂わせてきたので、しぶしぶ頷いた。
わたしの顔をみて、あおいさんは軽く首を縦にふると、今度は大上部長へ顔を向けた。
「部長もよろしくて?」
「わかったよ」
あおいさんの言葉に素直に返事をするだなんて、やっぱりあおいさんと大上部長って部長部下以外の主従関係結んでいるんだろうか。
あおいさんが別の仕事があるため部屋を出て、大上部長とまた二人っきりになる。
昨日座っていた席にはノートパソコンが置かれており、仕事の準備がされていた。
その席に座っていると、
「ほら、仕事だ」
と、またダンボールいっぱいに入った伝票をわたしの座る机の前にドンと音を立てておいた。
「……ありがとうございます」
「仕事を与えると素直になるんだな」
と、ぼそっと耳元で囁くように話すと、大上部長は自分の席に座って仕事を始めた。
あたりまえじゃない、仕事でここにきてるんだから、と反論したかったけれど、声のトーンが若干低めで優しく囁く。
胸のあたりがざわついておかしくなりそうになったので、ダンボールをテーブルにひっくり返し、伝票の山と格闘しながらわたしも仕事を進めた。
ふんぞり返った大上部長に対してわたしはわざと大口を叩いて返してやる。
すると、大上部長は姿勢を戻して顔を真っ赤にした。
「なんだその口の利き方は!」
「別に頼んだわけないですから」
「もう、萌香さんったら」
あおいさんはわたしと大上部長の間に立って必死になって互いをなだめようとしている。
わたしはまだ大上部長の態度に苛立っていた。
「さあ、仕事しましょう。帰りに引っ越し業者と一緒に萌香さんの自宅へ向かうということで」
「……はい」
はい、と言わないといけないようなそんなオーラをあおいさんが漂わせてきたので、しぶしぶ頷いた。
わたしの顔をみて、あおいさんは軽く首を縦にふると、今度は大上部長へ顔を向けた。
「部長もよろしくて?」
「わかったよ」
あおいさんの言葉に素直に返事をするだなんて、やっぱりあおいさんと大上部長って部長部下以外の主従関係結んでいるんだろうか。
あおいさんが別の仕事があるため部屋を出て、大上部長とまた二人っきりになる。
昨日座っていた席にはノートパソコンが置かれており、仕事の準備がされていた。
その席に座っていると、
「ほら、仕事だ」
と、またダンボールいっぱいに入った伝票をわたしの座る机の前にドンと音を立てておいた。
「……ありがとうございます」
「仕事を与えると素直になるんだな」
と、ぼそっと耳元で囁くように話すと、大上部長は自分の席に座って仕事を始めた。
あたりまえじゃない、仕事でここにきてるんだから、と反論したかったけれど、声のトーンが若干低めで優しく囁く。
胸のあたりがざわついておかしくなりそうになったので、ダンボールをテーブルにひっくり返し、伝票の山と格闘しながらわたしも仕事を進めた。

