「ちょ、ちょっと何するんですかっ」
「赤くなっちゃって。またしたくなったか、キス」
大上部長は顔を近づけ今度はキスしてきそうな雰囲気を醸し出してきていたので、
「したくありません! ごちそうさまでしたっ」
顔を背け、ガタンと音を立てて椅子から立ち上がり、食べ終えた包み紙や飲み物を片付ける。
テーブルの近くにあったゴミ箱に捨て、大上部長を置いてカバンを持って部屋を出ていった。
薄暗い部屋を抜けて重い扉を開ける。
外の光が廊下の窓に伝わり眩しい。
廊下を歩き、突き当りを曲がったところに化粧室があったのでそちらへ向かう。
いつも使っていた階の化粧室とは異なり人数もいるのか若干広くきれいだった。
鏡の前に立ち、カバンから化粧ポーチを取り出す。
まだ少しだけ口角からはみだしたソースをティッシュで拭き取りメガネを取った。
どうしてこんなわたしに大上部長はちょっかいを出すんだろう。
「これはけしかけてリストラするんじゃ……」
せっかく入った会社で出世とはいわないけれどある程度のキャリアを積みたかったのに。
しょぼくれた顔をどうにか見せられるだけの化粧直しを施し、特別班の部屋へと戻った。
「メシだけちゃっかり食って、もう帰ったかと思った」
大上部長はのんきな声を張ってわたしに話しかける。
元はと言えば、大上部長、あなたのせいで気分が下がっているっていうのに。
「まだ仕事残ってますから」
そういってノートパソコンを立ち上げ、ダンボールの中にあった伝票を取り出した。
仕事はちゃんとこなしているけれど、実感がわかないというか、手先で仕事をしているようで張り合いが持てなかった。
それよりも大上部長と一緒の部屋で二人っきりで仕事をしなきゃいけないなんて。
あおいさんか黒服の二人でも部屋にきてくれればいいのにさっぱりこなかった。
キスしたり、ちょっかい出したり。
それなのに大上部長は平然とした態度でパソコンをいじっている。
「赤くなっちゃって。またしたくなったか、キス」
大上部長は顔を近づけ今度はキスしてきそうな雰囲気を醸し出してきていたので、
「したくありません! ごちそうさまでしたっ」
顔を背け、ガタンと音を立てて椅子から立ち上がり、食べ終えた包み紙や飲み物を片付ける。
テーブルの近くにあったゴミ箱に捨て、大上部長を置いてカバンを持って部屋を出ていった。
薄暗い部屋を抜けて重い扉を開ける。
外の光が廊下の窓に伝わり眩しい。
廊下を歩き、突き当りを曲がったところに化粧室があったのでそちらへ向かう。
いつも使っていた階の化粧室とは異なり人数もいるのか若干広くきれいだった。
鏡の前に立ち、カバンから化粧ポーチを取り出す。
まだ少しだけ口角からはみだしたソースをティッシュで拭き取りメガネを取った。
どうしてこんなわたしに大上部長はちょっかいを出すんだろう。
「これはけしかけてリストラするんじゃ……」
せっかく入った会社で出世とはいわないけれどある程度のキャリアを積みたかったのに。
しょぼくれた顔をどうにか見せられるだけの化粧直しを施し、特別班の部屋へと戻った。
「メシだけちゃっかり食って、もう帰ったかと思った」
大上部長はのんきな声を張ってわたしに話しかける。
元はと言えば、大上部長、あなたのせいで気分が下がっているっていうのに。
「まだ仕事残ってますから」
そういってノートパソコンを立ち上げ、ダンボールの中にあった伝票を取り出した。
仕事はちゃんとこなしているけれど、実感がわかないというか、手先で仕事をしているようで張り合いが持てなかった。
それよりも大上部長と一緒の部屋で二人っきりで仕事をしなきゃいけないなんて。
あおいさんか黒服の二人でも部屋にきてくれればいいのにさっぱりこなかった。
キスしたり、ちょっかい出したり。
それなのに大上部長は平然とした態度でパソコンをいじっている。

