なっ!!
なんであたしが“表”で喋ってたのわかったの?
あたしは冬季を見た。
ケド冬季も驚いたみたいで目を大きくパチクリしていた。
とにかくバレないようにしなくちゃ!
「―――なんの事ですか?これがいつもの喋り方ですが………?」
なかなかいいじゃん!
この調子でいくか!
「―――アンタさ,“裏”と“表”あるっしょ?なんか,アンタの喋り方,隣の男子の時と話し方とか,表情が違うんだよね………。」
そうなんだ。
なんか,不思議な子だな。
この子になら話してもいいかな。
「――ふぅ〜。バレちゃったか〜。 スゴいね! アンタ,あたしが“表”つかってんの分かった人,冬季以来だよ! 」
冬季にもはじめは敬語の“表”をつかっていた。
懐かしいなぁ〜。
「――――ヤッパリね!アンタ可愛いんだからさこの喋り方の方があってるよ。なんで敬語なの?」
あたしは、この子にすべてを話した。


