あらら。
やっぱりね…………。
「―――冬季お疲れ様。
早くコイツら保健室に連れていこ?
このままでもカワイソーだしさ。 」
「 だな。 連れていくか。 」
「………ケド,こんなにもてないよ。
冬季何人持てる?」
どーしよ。
5人もいるもん。
あたしだって頑張って持っても,一人だし。
「――俺はせいぜい2人かな? 春華は一人だろ? 残りの2人 どうすっか。」
だよね………。
「―――ァレ? まだ倒れてたヤツいんだ。」
あっ!!さっきの女の子だ!
「さっきは保健室まで運んで行ってくれてありがとうございます。 助かりました。 」
“表”で話すのヤッパ嫌だ。口調がキモイし。
「―― あぁ,さっきのことね。 大丈夫だよ。
それよりさ,ウチも保健室に運ぶの手伝うよ!2人持てるから残りの3人連れてってくれる? 」
2人も持てるの?
凄いな子だな。
「――おぃ春華お前コイツ持っていって。 俺コイツら持っていくからさ。」
冬季はヒョイッと2人を肩にかついだ。
あたしも,オイショ と言い肩に腕を回した。
「―ぢゃあ行くよ。この学園メッチャ広いから迷わないようにね! ウチに着いてきてね!」
そう言い歩きはじめた。
あたしたちも迷わないようにあとをついていった。


