花売りの娘は、綺麗な透き通った声で、誰にも聞こえない声で、歌を歌っていました。 老人は、その娘に近づきました。 「花と同じくらい綺麗な歌声ですね。」 そんなことを初めて言われた娘は微笑んで、 一言「ありがとう」 と言いました。 誰も娘の歌声に気付かなかったので、老人の一言が娘は とても嬉しく感じました。