トイレを済ませた私に

亜梨紗は、

「英李…もしもだよ…?
赤ちゃんできてたら、
誰がパパか分かる?」


『…』

私は小さく首をひねった

「そっか…」

亜梨紗ゎ考えこんでいる

「でも、英李ゎ大丈夫だよ-
だって妊娠…なんて
するわけない…よ…
ねぇ…?」

「英李…妊娠検査薬
一緒に買いに行こう?
怖いのゎ分かるけど…
もし、赤ちゃんできてたら
どうするの?
早めに検査しないと…」

「うん…でもね英李ゎ、
もし出来たとしてても、
堕ろすつもりゎないから…
まあ、出来てないことが
一番だけどねw」

「…うん」

「…とりあえず
あと一週間まってみるわw」

「…分かった…」

そうやって言って

私のお腹を触って

「英李にお願いだから
妊娠なんてさせないで下さい」
って…誰にお願いしたのか
わかんないけど

そう言って、
涙をこぼした…



夕焼けをバックにした
屋上とかじゃなくて

……旧館の薄汚いトイレで

私達の友情は深まったんだ