夢 短編集

「疲れてんなぁ、雅」

「秋乃なんか、相手してみぃや。疲れるやろ」

「気持ちはわかるで。こうやってうちと会ってることさえ秋乃ちゃんに怒られんのやろぉ?」

「あたりまえや」

女友達の咲。こっちと付き合った方がどんなに楽か。
考えたら、きりないけど。

「でも秋乃ちゃんの気持ちもわかるで」
「何言うてん」
「あの子雅のこと本気で好きなんやろな。不安でしゃーないんやろ」
「好きやったら、大切にしてくれへんの、普通?」
「してくれてるやん、疲れてまうほど」

「……そういうもんなんやろか」
「そこが女心だっちゅうねん」

わかれや、アホウ。
にやり、咲が笑った。