外に出る。ラルーサは、手を合わせ、目を瞑る。

ハルタはただ、黙って見つめていた。

ラルーサの目からポタポタと何かが落ち……、

それが涙であると悟らせるには十分だった。

ハルタも、目を瞑る。

『ラルーサが、いつか泣かないように、お護りください、神様……』

ーfinー