「ふーー」
ガツンッッ
重い音が聞こえる。
「ツーウル〈短剣〉……」
「ツーウル・ラー〈短剣を使う人〉、か?」
「ああ、そうだね。ラーカル・ラー〈重き剣を使う人〉」
彼は言った。そして彼は、俺の首筋にそっとツーウル〈短剣〉を乗せ、つつー、と俺の肩まで来て……ざっくりと、切り裂いた。
「ーー!!」
*
「おい、また無理したろ、ラルーサ」
「君には関係ないさ、ハルタ」
ラルーサはハルタの薬を勝手にとって、適当に肩に塗り込んだ。
「ハルタ、これは、縫う傷か?」
「いや、たいしたことないさ」
かたかた、とラルーサの手が震えた。
「また、か」
「っ、うるさい!」
ハルタは彼女が、人殺しであることを気に病んでいるのを知っていた。
「今日は?」
「ーー若い、男だ。ラーカル・ラー〈重き剣を使う人〉だった。とても、腕の立つ、な」
ガツンッッ
重い音が聞こえる。
「ツーウル〈短剣〉……」
「ツーウル・ラー〈短剣を使う人〉、か?」
「ああ、そうだね。ラーカル・ラー〈重き剣を使う人〉」
彼は言った。そして彼は、俺の首筋にそっとツーウル〈短剣〉を乗せ、つつー、と俺の肩まで来て……ざっくりと、切り裂いた。
「ーー!!」
*
「おい、また無理したろ、ラルーサ」
「君には関係ないさ、ハルタ」
ラルーサはハルタの薬を勝手にとって、適当に肩に塗り込んだ。
「ハルタ、これは、縫う傷か?」
「いや、たいしたことないさ」
かたかた、とラルーサの手が震えた。
「また、か」
「っ、うるさい!」
ハルタは彼女が、人殺しであることを気に病んでいるのを知っていた。
「今日は?」
「ーー若い、男だ。ラーカル・ラー〈重き剣を使う人〉だった。とても、腕の立つ、な」


