「あ、屋良くん!!」 私はあわてて髪を整える。 彼はそんな私を見て、 クスッと笑った。 「加藤、髪は大丈夫だよ。」 いけない。 私恥ずかしい事しちゃった。 「あ、すみません…」 「ま、行こうぜ。」 屋良くんは、一人スタスタと教室を出ていってしまった。 何よ…。 待ってたのに…。 屋良くんは、私が嫌いなのだろうか。 そんな思いを胸に秘めながら、私は屋良くんを追った。