「わ、私? 私は、加藤 ひかる…」 私はドキドキしながら言った。 少し前まで、"原田 ひかる"だったのだが… 今は、"加藤 ひかる"。 なんだか不思議な気分だ。 「加藤な。よろしく。」 「は、はい。」 屋良君と私はその後少ししゃべった。 屋良君は、あまり自分から話さないが、 たまに見せる笑顔にドキドキした。 お兄ちゃんの時とは違う 甘い甘い胸の高鳴りに、 少し戸惑う。 この感情は、なに…?