お兄ちゃんと秘密のキス



「座っていいかな?」


「はい、どうぞ。」




彼女はありがとうと言い、紅茶を注文した。
私にも同じものを注文してくれた。




「結構待ったのかな?」


みゆきさんの目がケーキ皿を捉えた。



「あ、ちょっと早く来てしまって…気にしないで下さい!」



彼女はふふっと笑った。



「ひかるちゃん、さすがね。こんな大きなケーキたいらげちゃうなんて。」


私は頬は赤くなった。




「私は、今大学4年なの。

かなた君と同じ、慶星大学よ。」







かなたの名前が出て、一瞬ドキッとしたが、
怯まず聞いた。