｢どういう事ですか？｣



｢だからさ、

俺が思うに、かなたはさ、
ひかるちゃんを守ろうとしたんじゃないかな。｣



守るって…



｢そんなはずはありません。
だって、すごく冷酷な目をしていた。｣




｢そーかな？

俺はそうは思わない。｣



彼は、急に立ち上がった。




｢あいつさ、昔女遊びして、どろどろな関係になるのなんて、しょっちゅうだった。


だから、ひかるちゃんにもそんな態度なんじゃねぇかなって

ちょっと思ってた。｣




だけどな。



と、彼は遠い目をする。