お兄ちゃんと秘密のキス



「俺んち、すげぇ田舎でさ。
そんな場所に嫌気がさして
親の反対おしきって東京に出てきたんだ。」




彼は「ワガママだな、俺。」と笑った。






「俺、ただ勉強が得意で
この大学はいれてさ。
夢なんか何もなかった。


でも、入ってみたら
みんな将来決めてて夢だってあってさ


俺みたいにバカな理由で大学にきてるやつなんて
ほとんどいなかった…」












圭さんは寂しそうに天井を眺める。