お兄ちゃんと秘密のキス




息切れのせいで



まともに走れなくなった私は




道にうずくまった。






もうダメだ。







きっと、あたし



ショックで死んじゃう。





なんて、あり得ないのに


そんな気さえしてくる。


















「大丈夫ですか!?」




「へっ?」




見上げれば、


見たことのある顔。









「あ…」




「げっ
ひかるちゃん!?

どうした?!」




「圭…さ…」















それは、圭さんだった。