「あ、お前今日、親父たち出かけんの知ってた?」


彼は急にそんな事を言い出したから、すごく驚いた。


「えっ!!オジサンたち出かけんの?聞いてなかったょー」


「な。俺も今日聞いた。

だから、今日二人で飯食いに行こうぜ。」



「え…お兄ちゃんと??」




「おう。何かご不満でも?」



お兄ちゃんはにらみをきかす。



「はいっいきまーす」




断れるはずもなく、
私は仕方なくそう言った。