「いいなぁ」 「何が?」 「そのネックレス〜」 私はため息をついた。 さっきから、ゆめかはずっとこんな調子なのだ。 朝、私がゆめかに挨拶した時にあのネックレスに気づいてからずっと。 どうやら、相当羨ましかったらしい。 無論、彼女が羨ましがっているのは、ネックレスではなく、 かなたの私への愛情。 「そんな風にジュエリー貰えるなんて…」 「はいはい。わかったわかった。」 私の面倒くさそうな対応に ゆめかは頬をふくらます。