これはたしか… 雑誌に載ってたブランド。 いつも可愛いと思いつつも 高校生には高すぎて、 手が出せなかった。 「開けていい?」 「ん。」 シュルシュルとリボンを解くと 中から小さなペンダントが出てきた。 ハートの形に、 ピンクのスワロフスキーが埋め込まれている。 それは、 白い箱のなかでキラキラと光り輝いていて、 あまりの美しさに、 「わぁ…!」 と感嘆の声をあげる事しかできない。