「たとえ、 お前と俺が兄弟だからって。 それを悲しく思う必要なんてない。 むしろさ、 "兄弟としての絆"と"恋人としての愛"を両方持ってんだから 最強じゃね?」 彼はそういって笑う。 その笑顔は、 何歳も年下の弟のようだった。 観覧車が頂上へ差し掛かった時、 彼が私に顔を近づけてきた。 私たちは、 ごく自然にキスを交わした。 かなたは、 「キスしちゃったよ、俺。 "観覧車の頂上で"とか、 すげぇベタだな。」 と、恥ずかしそうに言った。