お兄ちゃんと秘密のキス




みゆきが去ったあとの私たちには

嫌な空気が漂っていた。





あたりはすっかり暗い。

もう夜だ。



かなたも私も悪いことはしていないのに、

なんだか気まずい。




「みゆきはさ…」


かなたは私から目を反らす。


「俺の女友達なんだ」


「友達…」


「あぁ。
だから、変な関係じゃない。」





彼は「信じてくれ」と、

哀しげに私を見た。



私には、とても彼が嘘をついているようには見えなかった。