お兄ちゃんと秘密のキス



聞き覚えのない、

男性の声。



「ひーかーるーちゃんっ」




あげくの果て、

その声は私の名前を馴れ馴れしく呼んでくる。




「おいっ

俺の妹を馴れ馴れしく呼ぶなよっ!!圭[ケイ]!!」





圭……!?





バッとお兄ちゃんの方を見ると、

よく見ればもう一人男性の姿。




金髪に、ピアス。


焼けた肌。


そして、整った顔。




俗に言う[サーフ系イケメン]とは、こういう人の事だろう。





そして、初めて気付く。



周りから聞こえた騒ぎ声は、

お兄ちゃんの噂だけでなく、この人も含まれていたのだと。