お兄ちゃんと秘密のキス



「…はぁ?

俺、たしかにお前を教室から連れ出したのは悪いと思うけど、


だけど

ひかるも無防備すぎる。」


屋良くんはそういうと

頭をガシガシと書いた。










これってもしかして

嫉妬ってやつ?




だって、あの屋良くんが

すごく子供に見える。


まるで、欲しいオモチャを買って貰えなかった子供。


でも、そんな屋良くんを
不覚にも可愛いと思ってしまう。










「ごめん…。」



「いや、俺こそ。
感情的になりすぎた。」


「ううん。

じゃあ私、メイドの話断るね。」


私が彼に言うと、

屋良くんは、


「今さらやめるなんて言えないだろ?」

なんて言ってきた。


もー

どっちなのよ。