みんなが固唾を飲んで見守っているなか、 ゆめかはあくびをかみ殺していた。 もちろん、私も…。 次々と、名前が呼ばれる。 その中にはもちろん、 ゆめかの名前もあった。 本人以外はみんな、 当然とばかりに、ゆめかを祝福した。 「8人めは… 一番、票数が多かった人です。」 軽く前置きがあって、 倉田くんは、名前を読み上げた。 「加藤 ひかるさん!」