今まで、こんな豪華な朝食を、私は食べた事があったろうか。 思わず目を見開く。 「す、すごいっ これ、オジサンが…?」 「あぁ。」 彼はフフッと笑いながら言った。 「なんか最近、[男の料理]がマイブームらしくてさ。料理本いっぱい買ってきて作ったらしい。 ま、正確には[男の料理]っていう響きが好きなんだろうけど。」 「ははっオジサンらしいね。」 私は笑いながら、 焼き魚を一口頬張った。