「ひぇっ…」



ふわっと甘いお兄ちゃんの香りがした。



「分かった。分かったから、そんなに…必死になんな…」



「う…うん…。」





久々のお兄ちゃんの温もり。


私はそれに酔いしれていた。





でも、もう離れなきゃ…






「お兄ちゃん…
文化祭、楽しみにしててねっ」


私はそう言って彼の温もりから逃げようとした。





















「行かせねぇよ」




「えっ……きゃっ」




私はいきなりお兄ちゃんに押し倒された。