──「ただいまっ」


「おう…おかえり。」



元気に挨拶したけど…

お兄ちゃんは目も合わせてくれない。



あーあ。


もう嫌われちゃったかな。



でも



もう諦めないって決めたんだ。






「頑張れ。あたし。」



小さく気合いをいれて、


私は文化祭のチラシをもって自分の部屋に行ってしまったお兄ちゃんを追いかけた。







「おにーちゃーん!入るよぉ!」



私は返事を待たずして
部屋に入った。