私は言葉が出なかった。 ただ、黙ってゆめかの声に耳を傾けるだけだった。 「ねえ、ひかる? あんたはさ、どっちをとるの…? 屋良くん?それともお兄ちゃん?」 鋭い言葉だった。 そんなの、決められない、優柔不断な私にとっては… 「分かんないよ…。 どうしたらいいか。」 だから、それをゆめかに相談しにきたんじゃないか。 「はいはーい。ひかるさんに、ゆめかからの助言です!」 「あ、はいどうぞ…っ」 彼女が挙手した。