お兄ちゃんと秘密のキス







"ゆきなが死んだ"



その言葉が頭の中にこだまする。




「お母さん。
冗談ですよね…?」



「……」



「嘘ですよ…!
そんなの…!」



「……ッ」




お母さんがすすり泣く声で、俺は、これが現実だと悟った。












ゆきな












ゆきな











どうして













俺はゆきなの家に行った。