お兄ちゃんと秘密のキス



その日の夜。


俺の家に電話がかかってきた。


「竜也…くん…?」



それは、ゆきなのお母さんだった。



「はい。どうしました?」



「……」



お母さんは黙りこむ。



何かがおかしい、


そう感じた。




「竜也くん…














ゆきなが……













ゆきながね……














死んだの……



















俺は幻聴を聞いているのだろうか。





ゆきなが死んだなんて。







なあ、バカだろ。