お兄ちゃんと秘密のキス


今までこんなに一人の女に執着した事がなかった俺に、突然、天使が舞い降りたんだ。



ゆきなは俺のすべてだった。


別に、ゆきなのためなら死ねた。



俺は「ゆきなを守る」


いや、「ゆきなを守れる」と勘違いしてたんだ。






ゆきなが苦しんでるのも知らず……。
















「ゆきな、屋上行こうぜ。」

「あ、うん。」



その日も俺はいつものように、ゆきなといた。



ただ、会いたくて。