こんなに照れて赤くなった彼を、 私は見た事があっただろうか。 おかしい。 私は思わず彼の額に手を当てた。 「熱は……ないみたいだね。」 そんな私の言葉を聞いたとたん、お兄ちゃんは目を丸くした。 「熱!?」 「はい?」 私の態度に、お兄ちゃんは呆れていた。 「お前、それマジでいってんの?」 「うん。大まじめ。」 「はぁ…もういいから。」 彼はため息をつきながら、去った。