私はいつもどうり学校に登校した。



     恐る恐る昇降口へ
   行き上履きに履き替えると…



      「おはようさき」



後ろから小さな声が聞こえて振り返ると、そこに立っていたのはこの学校に入ってから友達になった
      古藤 ゆり
           がいた。


      「おはようゆり」


私もあいさつをしてゆりと一緒に教室に向かって行った。

     
     その間に少し話した。

    「今日、発表の日だね」
       「うん」


私は「発表」という単語を聞きたくなかったので軽く受け流した。


    「次は誰がなるのかな」
       「うーん」


こんな話をしていたらとうとう教室の前に着いた。


あぁ、私だったらイヤだな


そういう不安を抱えて恐る恐る教室のドアを開けた。
     

        すると、




       ーパアァンー

白い粉と一緒に何かが降ってきた。



教室の中を見渡すと、クラスのみんながクスクスと笑う声が聞こえた。

そして、「あぁー、やっとご本人の到着かしら。」
 
一体何が起こったのか全く分からなかった。
 
前を見るとイジメの主犯の 三森 ゆきなとその手下の 斎藤 さゆり と 中谷 さなえ がこちらを見て立っていた。

私はこの時ようやく分かった。「私が今週のイジメられる人なんだ」ということ。