それからしばらくして、三森達は停学となって、私は転校する事になった。



「嫌だよ。さきと一緒に居たい。離れたくない。」



ゆりは私が転校する事になったと言うとそう泣き出した。



「私もだよ。でも、私は新しい学校に行って、新しい友達を作って、新しい一歩を踏み出すんだ。」



私がそう言うと、ゆりは泣き止んでくれた。



そして、ゆりは「じゃあ、これからも友達で居てくれる。」そう聞かれると私は、



「うんん、違うよ。親友でしょう。」



そう言うと、ゆりは笑って私を見送ってくれた。



そして、私はあの学校で学んだことがある。



「ほんの少しの勇気で救われる人がいる、それを待ってる人もきっといる、だから手を差し伸べよう。」と。