罪悪感も何も無かった俺はただ若かった…そう思わざるを得ない。

波奈の存在、莉奈の存在。

白黒つけようなんて頭が無かった。

つける気さえ無かった。

それが後々、莉奈からの信用を無くす一つの要因になるなんて分かる訳がないから。

莉奈は階段の下で、携帯をいじりながら寒そうに立っていた。

…そうだった、莉奈と出会って俺達が堕ちて行ったのは12月だったな…

出会ったのは12月8日で、この飲み会は12月26日だった。

「お待たせやな」

さりげなく莉奈の隣に密着すると、莉奈は照れ臭そうに笑った。

「近いですよ、原田さん」

携帯を鞄にしまいながら呟くような声が聞こえた。