「おう」

照れ隠しのように莉奈に笑いかけた。

「愛さんに呼んでもらったから、友達との飲み会すっぽかしましたわ」

悪戯した子供のように笑った莉奈を…俺は遊ぶつもりだった。

遊びの女にしていいのか…危ない気がした。

正直な話、俺はこの時すでに気付いていた。

莉奈が本物だと。

だけど遊びに繰下げた。

だから繰下げた。

「行きましょや、みんな待ってはるでしょ」

香水の匂いが鼻を掠める。

サムライウーマンの匂いだった。

「川原あ、こっちフケて二人で遊びに行かん??」

俺は莉奈にそう声をかけた。